ここでは、「CSO(Contract Sales Organization)」とは何かについて、くわしく説明しています。「CSO」がどこでどのようにして誕生したのか、その歴史について解説しているほか、日本国内で広がった経緯や現状などについてもまとめました。
また、CSOというかたちで医療機器営業の仕事をする場合の、勤務形態や雇用の安定性、メリットなども紹介しているので、医療機器営業への転職を検討している人もぜひチェックしてください。
「CSO」は「Contract Sales Organization(医薬品販売業務受託機関)」の略で、製薬・ライフサイエンス業界において医薬品等の営業・マーケティングサービスを提供する企業を指します。このCSO企業で活動するMRは「コントラクトMR」と呼ばれ、2023年10月時点、日本国内には約4000人のコントラクトMRがいます。
CSOは近年、製薬会社だけでなくヘルスケア関連企業に幅広く活用されるようになってきており、その担い手も、MRのほかに以下のような人材が挙げられます。
CSOはイギリスで誕生し、欧米諸国を中心に普及していきました。日本で活用されるようになったのは1998年です。
もともとは臨時的に欠員を補う目的で活用されていましたが、新薬発売のタイミングなど一定期間MRを大幅増員する必要が生じる業界特有の人材事情を背景に、CSOはどんどんと浸透していきました。
増員期の必要人員に合わせて正社員を雇うとなると膨大な人件費や余剰人員が発生してしまい、企業にとってはリスクです。必要人員を柔軟に確保することで組織の柔軟性を維持しつつ営業活動の最適化を図れるCSOの仕組みは、経営の合理化を重視する欧米諸国のニーズにマッチしていたのです。
上で触れたとおり、日本国内でCSO(コントラクトMR)事業が初めて展開されたのは、1998年です。当初の主な活用目的は、製薬企業におけるMRの欠員を補充することでした。
その後、大手の外資系企業によってCSOの活用が進められ、2010年に入ると大幅にコントラクトMRが増加します。そして国内企業からもその仕組みが注目されるようになり、次第に、製薬業界における営業戦略のひとつとして普及していきました。
現在も、MRの数は減っている一方で、CSOを活用する企業は増加しています。
ここまで解説してきたように、近年、製薬・ライフサイエンス業界において、多くの企業に活用されているCSO。
下記リンク先のページでは、「医療機器営業」の仕事に焦点をあてて、実際にCSO企業で仕事をするメリットについて解説!CSOの主なメリットである「多様な経験が積める」「キャリアパスに多様性がある」という点について、くわしく説明しています。
また、CSOに所属するかたちで医療機器営業の仕事をする場合の、一般的な勤務形態や、雇用の安定性などについてもまとめているので併せて参考にしてください。
医療機器営業への転職を検討している人や、CSOでの働き方に興味がある人は要チェックです。