異業種から医療機器営業に転身し、現在はプロジェクトマネージャーとして活躍するKさんに、キャリアの転機や、大切にしていること、そして人と向き合う仕事のやりがいについて語っていただきました。医療機器営業、マネージャーとしての仕事に興味がある方は、参考にご覧ください。
新卒でアパレル業界に入りキャリアをスタート。その後、広告業界を経て現在のCSO企業に入社し、医療機器営業として従事。同企業でMR資格を取得し、MRとしても活躍。その後、フィールドマネージャーとして7年間チームをリード。現在はプロジェクトマネージャーとして活躍している。
広告業界からの転職先として、キャリアの選択肢が2つありました。一つは広告業界でさらにキャリアを積む道、もう一つは全く違う業界で新しい挑戦をする道です。私の周りでは、MRの仕事に進む方が多かったことも影響し、広告業界とは異なる新しい仕事に挑戦したいと思い、医療業界を選びました。さらに、医療機器営業という仕事は、数字を追求するだけではなく、患者さんにとって本当に必要なものを提供するという点にも惹かれましたね。
入社後は最初にジェネリック医薬品のプロジェクトに1年、その後、新薬メーカーや外資系製薬会社でのプロジェクトを経験しました。MRとして4年働いた後、フィールドマネージャーとして7年間現場を指揮しました。現在はプロジェクトマネージャーとして、クライアントの窓口となる業務や契約、請求関連の業務を担当しています。
この仕事の一番の魅力は、人が人に関わることで相手が変わる瞬間を目の当たりにできることです。特に現場のMRやスタッフが成長し、自信を持って業務に取り組む姿を見ると、この仕事を選んで良かったと思います。数字以上に、人の成長や変化が仕事のやりがいです。
例えば、あるMRが最初は仕事に対して不安を抱えていたのに、私がサポートすることで少しずつ自信をつけていく姿を見ると、本当にやりがいを感じます。この会社には商品ではなく「人」しかいません。人が人に関わることで、その人が急にやる気を出したり、悩んでいた人が前向きに動き出したりする瞬間に立ち会えるのは、この仕事ならではの特別な喜びです。
一番の課題は、相手の考えや背景を理解せずに指導しようとしてしまったことです。管理職になりたての頃は、「自分が教えてあげる」という上から目線で接してしまい、結果的に溝が生まれてしまったことがありました。それ以降、相手が何を考えているのか、なぜそう行動しているのかをしっかり聞き取ることを意識しています。
営業の世界では数字をどれだけ達成できるかが大事ですが、医療業界ではそれだけでは不十分です。例えば、売れた医療機器が患者さんにとって本当に正しく使われているのか、その手術に最適な選択肢だったのか、術後に問題が起きていないのか、といったことを考え続ける必要があります。アパレルや広告営業では、売ったものがユーザーに与える影響は比較的軽微ですが、医療機器は人命に関わるので、より深い責任感が求められるんです。
私の目標は、会社をより良い場所にすることです。私を育ててくれた会社に恩返しをし、入社した人たちが「この会社を選んで良かった」と思えるような環境を作りたいと考えています。
そのためには、職位を上げるという方向性もあるかもしれませんし、全く新しい部署を作って会社全体の歯車がうまく回るようにするという考え方もあるかもしれません。自分自身は必ずしも上にどんどん進むことだけを目指しているわけではなく、会社がさらに良くなるのであれば、どんな役割であっても前向きに取り組んでいきたいと考えています。
転職を考える際には、次の職場で何を成し遂げたいのかを明確にすることが大切です。条件や待遇だけでなく、自分がどのような価値を提供し、何を得たいのかを深く考えることが、長期的な満足度につながると思います。医療機器営業は責任も伴いますが、その分、大きなやりがいを感じられる仕事です。
医療業界に未経験からでも挑戦できる教育制度を整え、 プロジェクト配属後もマネージャーがフォロー。 様々なプロジェクトでの経験を通して医療機器営業としてのキャリアを積める環境です。 また、医療機器メーカーへの転籍のチャンスや管理職へのキャリアパス、 本社への移転も可能。個人のキャリアに沿って柔軟な働き方ができます。