未経験から医療機器営業の世界に飛び込み、11年間にわたり多くのプロジェクトに携わってきたSさん。ここでは、医療機器営業を目指したきっかけ、CSOでの働き方の魅力、このお仕事のやりがいについてお伺いしました。未経験から医療機器営業職を目指している方は、ぜひ参考にご覧ください。
2013年12月に入社し、約11年間にわたり医療業界での仕事に従事。これまで呼吸器・アレルギー領域のプロジェクトを中心に活躍し、化粧品業界にも挑戦した経験を持つ。現在はAIを活用した検査機器のプロジェクトに携わっている。
身内にMR(医薬情報担当者)がいて、その影響もあって医療業界に興味を持つようになりました。患者さんや先生方に直接貢献できる、そんな医療業界がすごく魅力的で…。前職では料亭で2年間接客の仕事をしていたのですが、もともと人とお話ししたり、提案したりすることが好きだったこともあり、自分にもできないかな、と思ったことがきっかけでした。一般的な営業とは異なる、医療業界での営業に興味が湧き、ちょうどそのタイミングで募集があったので、思い切ってチャレンジしてみました。
そうですね。配属と同時にMRの試験勉強をしていたので、大変でした(笑)先輩達には、「勉強の時間を作りながら訪問するのよ」ってアドバイスを頂きましたが、この活動と勉強の同時進行がとにかく大変でしたね。最初の1年は本当にバタバタしましたが、その分、1番印象に残っている時期ですね。
今まで医薬品や化粧品のプロジェクトに参画してきましたが、医療機器という未開の地へ挑戦してみたくなりました。そのきっかけになったのは、AIが関わるプロジェクトのお話を聞いたことが大きかったです。本当に医療業界に新しい風を吹かせるプロジェクトに携われるという点にすごく興味が湧いたので、医療機器の部門に移動希望を出し、面接を受けさせていただきました。
現在は検査機器のプロジェクトに取り組んでいます。この機器はAIを活用した診断機能が特徴で、これまでにない新しい領域に挑戦している感じですね。プロジェクトに関わり始めたのは2024年の7月なので、まだ4カ月くらいですが、学ぶことが多くてとても刺激的です。新しい分野に挑戦している感覚が楽しくて、毎日わくわくしています。
正直なところ、最初は数年毎にプロジェクトが変わるということに、とても不安を感じていました。会社がかわる、転職と同じようなレベルなので、そのたびに新しい知識を一から習得しなければならないプレッシャーが大きかったです。
でも、実際に働いてみると、プロジェクト毎に知識を入れ直していく中で、これまでの経験が新しい分野で役立つ瞬間があることに気づきました。「あ、こういうところで繋がるんだ」と感じたときは、とても新鮮で面白かったですね。
これまでの経験をどう新しい活動に活かせるか、培ってきたやり方を次のステージでどう展開できるか。そんな視点で行動できることが、CSOならではの魅力だと考えています。
また、プロジェクト毎に新しい視点を持てるので、自分の活動の幅も広がりますね。過去のやり方を今の環境でどう活かすかを考えながら動くのは、やりがいでもあり、この仕事ならではの楽しみ方だと思っています。
施設へのアポイント依頼、新規および既存顧客への営業活動、特約店との連携、新規開業医院の情報収集、アプローチを行っています。
中でも、施設を訪問する際には、まずアポイントメントを取ることを最優先にしています。医療機器の説明はどうしても時間がかかってしまうので、事前にしっかりと計画を立てて訪問するようにしています。また、購入いただいた機器がどの程度活用されているかを聞き取り、新たな提案を行うことも重要な業務です。さらに、特約店との連携も欠かせないので、フォローアップを丁寧にしています。
新規営業はルート営業ではなく、インターネットなどを活用して自分で情報収集を行い、アプローチしています。小児科や内科がメインですが、発熱外来があれば営業先として対象にしています。
医療機器の使用にはインターネット環境が必要ですが、病院ではセキュリティの関係で導入が難しい場合があります。そのため、現在は主にクリニックをターゲットに営業活動を行っています。クリニックでは病院よりも柔軟に環境を整えやすい場合が多いので、機器の導入や提案がスムーズに進められることが多いです。
はい、提案から訪問、情報収集まで、基本的に自分で行うことが多いです。その分、業務の幅は広いですが、いろいろな場面でやりがいを感じますね。 最近では、施設のオペレーション改善を提案することで、医療機器の使用回数を増やす取り組みが成功しました。こうした成果を出せると、大きな充実感を得られます。
ある施設で、購入いただいた医療機器があまり活用されていないという課題がありました。そのため、先生やスタッフの皆さんと直接お話ししながら、動線や業務フローの見直しを提案しました。 具体的には、新しいタブレット端末を導入することで、機器の操作性や効率性を向上させました。その結果、以前はあまり使われていなかった機器が再び活用されるようになりました。このような改善提案が実を結ぶと、本当に嬉しいですね。
化粧品プロジェクトに携わっていたとき、製品を導入してもらうために、ほぼゼロから新規開拓を行った経験があります。当初は電話でのアポイント取得がとても難しく、思うように進められませんでした。
そこで、試行錯誤の末に、アポイントを取る前に資料やサンプルと、わかりやすいお手紙と資料を事前に送付してからアプローチを行う形に変更しました。この方法が功を奏して、結果的に半数からアポイントをいただくことができました。
この体験は、自分にとって非常に大きな経験になりました。そのとき培ったアプローチ力や工夫は、現在の医療機器営業にもすごく役立っています。上手くいかないことがあったら、とにかく新しい提案方法を試す。従来のやり方に固執せず、柔軟に対応する姿勢は、今でも大切にしています。
やはり、プロジェクトに参加させてもらってる身なので、最終的にはプロジェクトを良い形で終わらせたいです。私自身への印象もそうですが、サイネオスから派遣されてきた人のレベルを下げたくないですし、会社のブランドを保ちたいですね。どんなに大変でも最終的には良い印象でプロジェクトを終わらせる、そんな気持ちを持って仕事と向き合っています。
医療機器を販売するだけでなく、先生方と対話を重ねて深いコミュニケーションが取れたときに、特にやりがいを感じます。
例えば、こちらから質問を投げかけていく中で、先生が本音をぽろっと話してくれた瞬間などは、心を開いて貰えたのかなと思います。そうしたやり取りを通じて、単なる商品提案ではなく、信頼関係を築けていると実感できます。 この仕事は、製品の知識や営業スキルだけでなく、人と人とのつながりを大切にできる場面が多いので、とても魅力的だと思います。
現在の営業経験を活かして、将来的にはマネージャー業務にも挑戦したいと考えています。 特に興味があるのは、営業メンバーのサポートや育成に携わることです。一人ひとりの成長を後押ししながら、チーム全体としての成果を引き出す役割に魅力を感じています。
これまで自分が経験してきたことや学んできたことを、次の世代に伝えられるような存在になりたいですね。そして、チーム全体が一丸となって目標を達成するための仕組みづくりにも貢献していきたいと考えています。
何より大切なのは、学び続ける姿勢です。特に医療業界では常に新しいことに触れる必要があるので、その変化を楽しむ力や柔軟な思考が強みになると思います。
正直なところ、私は入社前に特別な準備をしたわけではありませんでした。それでも、入社後にはしっかりしたサポート体制が整っていて、未経験でもキャッチアップできる環境があったので安心してスタートを切れました。特別な準備は必要ありませんが、強いて言えば記憶力を鍛えたり、脳トレのようなことをしておいてもよいかもしれません(笑)
私自身も常に心がけているのは、スポンジのように何でも吸収する気持ちでいることです。それさえあれば、この業界での成長は間違いなく楽しめると思います。
医療業界に未経験からでも挑戦できる教育制度を整え、 プロジェクト配属後もマネージャーがフォロー。 様々なプロジェクトでの経験を通して医療機器営業としてのキャリアを積める環境です。 また、医療機器メーカーへの転籍のチャンスや管理職へのキャリアパス、 本社への移転も可能。個人のキャリアに沿って柔軟な働き方ができます。